

私たちデザインチームは、
i-PROの価値を持続的に育てていくため、
ブランドアイデンティを作り、
顧客体験を向上し、
まだ見ぬ未来への期待を形にする組織です。
そのために3つのデザイン目標を定めています。
1:感性に訴え掛ける
2:課題を解消する
3:次世代を予見させる
デザイン開発
ハード・ソフトの製品デザインや
次世代に向けたデザインを通じて
社内外の部門や組織と連携しながら、
新たな価値づくりに取り組んでいます。
製品デザイン
スピーカーカメラ
近年、医療や介護の現場でもセキュリティカメラの導入が進んでいます。防犯だけでなく、転倒を検知して介護士や看護師に知らせるなど、安全を守るためにも活用されています。
しかし現場では、人手不足が大きな問題になっています。対応できる職員が十分にいなければ、安全を確保することが難しくなりますし、一人あたりの負担が増えて労働環境も悪化してしまいます。
「スピーカーカメラ」の企画開発は、こうした人手不足の問題と、患者の安心感をどう確保するかという社会課題を背景に始まりました。
i-PROでは検討の中で「離れていても話し掛けられるカメラ」という発想に至りました。まず音声で状況確認できれば、少ない職員でも対応しやすいと考えたためです。
トラブル通知に加え、待機室から即座に声掛けできれば利用者の安心感につながり、都度確認に行く作業も減らせます。必要な対応に集中でき、職員負荷も軽減できます。こうして、話しかけられる「スピーカーカメラ」の企画が始まりました。
具体的な製品像に向け、医療現場の環境や利用者の状況に合わせて3つの配慮を取り入れました。
1)時間(夜間)への配慮
深夜の暗い環境では転倒検知が見逃される恐れがあります。そこで、光がほとんどない場所でも検知できるよう、目に見えない赤外線ライトと、それを確実に撮影できるカメラユニットの搭載を決めました。
2)外観(環境調和)への配慮
i-PROデザインは環境調和を目指しています。小さく白いボディが理想で、i-PROminiが例です。https://i-pro.com/products_and_solutions/ja/surveillance/new-products/i-pro-mini-lp
ただしスピーカーカメラでは、スピーカーユニット・マイク・レンズ・赤外線ライトが必要で要素が増えます。そこで白黒2トーンとし、黒いパーツ内にレンズや赤外線ライトを集約して目立ちにくくしました。「見られている」印象を抑え、病室での居心地の悪さを減らす意図です。下部は白いスピーカー部とし、小さな穴を整然と配置して静かな印象にまとめました。
3)設置性への配慮
施設ごとに最適な設置場所は異なります。
壁に付ける・天井から吊るす、棚置き、ポールに固定するなど多様な構造を検討しました。特徴は130度回転する背面カバースタンドです。金属の頑丈な構造にネジ穴やケーブル経路も設け、6通りの取り付け方法に対応できる構造を実現しました。
こうして完成したスピーカーカメラは医療・介護施設に加え、フィットネス施設、コインランドリー、小売店など、多くの現場へ導入が進んでいます。2025年10月にはグッドデザイン賞を受賞し、審査員からは「特に環境調和、設置性、安全性の3点を高いレベルで両立しており、洗練された設計思想を感じさせる」と評価されました。
・商品ページへのリンク
https://i-pro.com/products_and_solutions/ja/surveillance/products/new-products/speaker_camera
・グッドデザイン賞へのリンク
https://www.g-mark.org/gallery/winners/29913
製品デザイン
ミリ波レーダー
発電所や空港、湾岸施設などの広域施設では、安全確保強化のために多数のセキュリティカメラが導入されてきました。しかし、監視範囲が広いがゆえに、現場では大きく二つの課題が顕在化していました。
一つ目は省人化です。 警備人員の省人化が進む一方で、一人あたりの警戒範囲は拡大し、誤報対応の負担も増大していました。
二つ目は導入・運用コストの問題です。広い敷地全体をカバーするには多くのカメラやセンサー・電源や通信設備が必要となり、投資が膨らみます。さらに、風雨や動物、ごみなどによる誤検知も多く、最終的には人の目による確認が欠かせない状況でした。
こうした背景から、より広範囲を効率よく監視でき、導入台数を抑えられる新たな手段が求められるようになりました。
その中でi-PROが注目したのがミリ波レーダーです。
夜間や悪天候下でも人や車両を高精度に検知でき、誤検知を抑えられるこの技術は、従来のカメラではカバーしきれなかった領域を補完できる可能性を秘めていました。特に、1台で広いエリアを監視できる点は、広域施設における省人化とコスト削減の両立に寄与すると考えられました。
この価値が現場の課題に本当に適合するのかを確かめるため、i-PROは展示会などでのヒアリングを重ね、仮説検証を慎重に進めてきました。その結果、省人化とコスト削減の両面で有効性が見込めるとの手応えを得て、本格的な製品開発がスタートしました。
設計にあたっては、性能だけでなく、周囲の景観に配慮したデザイン性や、施工現場での扱いやすさにも重点が置かれ、現場目線での改善が重ねられました。
構造に関しては、最適な性能を保ちながら小型化も実現するために、試作とシミュレーションを何度も重ねました。その結果、中央にカメラ、両サイドにミリ波レーダーを配置する特徴的なレイアウトにたどり着きました。
また設置作業の良さに関しても工夫しました。サイズが小さくなることは軽量化にもつながり、施工時の負担を軽減するうえで非常に有効です。競合品の多くは取り付け金具が別部品で構成されていますが、i-PROでは、取り付け金具を内蔵して小型化と軽量化を同時に実現しました。
この構成は、一般的な箱型レーダーと比べて威圧感が少なくコンパクトで、周囲の景観にも馴染むフレンドリーな佇まいを実現しています。
こうして完成したミリ波レーダーは、広域施設における新たなセキュリティソリューションとして、発電所や空港、湾岸施設などへの導入が進んでいます。2025年10月にはグッドデザイン賞を受賞し、「警備の省人化や環境負荷の低減にも寄与する、機能性と造形美が高度に調和した製品」と評価されました。
・商品ページへのリンク
https://i-pro.com/products_and_solutions/ja/surveillance/products/new-products/security-radar
・グッドデザイン賞へのリンク
https://www.g-mark.org/gallery/winners/29922?text=i-PRO
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